PIC-PLASMA 3D(lite版・pro版)で出力できる物理量
PIC-PLASMA 3Dにおける解析データは、3次元で出力されます。
ソフト内で可視化できるパラメータは以下の3つです。
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- 電子密度
- イオン密度
- ガス密度(pro版のみ)
ハカセ
下記の記事の『3 計算結果の可視化と解説』をご参照ください。
上記3つのパラメータに加えて、当ソフトでは、下記パラメータを出力できます。
出力パラメータ
- H:磁界強度[A/m]
- B:磁束密度[T]
- M:磁化[A/m]
- NodeVol:ノード体積[m³]
- ef:電界[V/m]
- j.e-:電子電流密度[A/m²]
- j.ion:イオン電流密度[A/m²]
- j.neutral:中性粒子流密度[kg/(m²·s)]
- object_id:オブジェクトID(電位を付与したオブジェクトは1と出力されます。)
- phi:電位[V]
- phi_m:磁気ポテンシャル[A/m]
- phi_m_theory:理論磁気ポテンシャル[A/m]
- rho:密度[kg/m³]
- vel.e-:電子速度[m/s]
- vel.ion:イオン速度[m/s]
- vel.neutral:中性粒子速度[m/s]
出力した結果は、Paraviewを用いて可視化できます。
ハカセ
今回は、Paraviewを用いて各パラメータをグラフ化する方法ご紹介します。
PIC-PLASMA 3Dの解析結果をParaviewに読み込む
vti形式をParaviewにドラッグすることで各パラメータを可視化することができます。
解析結果をParaviewに読み込む方法を下記に示します。
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- ParaViewを起動します。
- ParaViewを起動した状態で、PIC-PLASMA 3Dの「calculate」機能により出力された計算結果フォルダを開きます。
その中にある 「vti」フォルダには、異なる時間ステップごとの計算結果が.vti形式が保存されています。.vtiファイル(今回はどれでもOK)を選択し、マウスの左ボタンを押したまま(ドラッグ操作)、起動中のParaViewのウィンドウ上にそのまま移動させてください。
目的の位置まで移動したら、マウスボタンを離してドロップすることで、ファイルが読み込まれます。 - Applyボタンを選択します。
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グラフで表示する方法
PIC-PLASMA 3Dの出力結果を2次元グラフで表示する方法を解説します。
今回は、電子速度を例としてグラフ化します。
ハカセ
実際は、ユーザーが任意にグラフ化したいパラメータを選択するのじゃ
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- グラフ化したい物理量を画面上部またはプロパティパネル内の [Solid Color] のドロップダウンメニューから項目を選択します。(今回は、vel.e-)
- データを透過的に描画す表示するため、レンダリングを『Volume』に選択します。
- plot over line
を選択します。 - グラフ化したいデータラインを始点座標と終点座標で指定する。
- Applyボタンを選択します。



なお、Filters > Point Interpolation > Point Line Interpolatorを選択することで、データのない空間を滑らかに補間できます。
