PICとは

PICはparticle in cellの頭文字をとった言葉で電磁場のシミュレーションやプラズマ物理学の研究などで使用される数値計算手法のことです。

当社はPICについて研究してきた技術者が汎用ツールとしてソフトウェアを開発し、産業分野へ提供しています。

 

プラズマとは

よく物質は固体・液体・気体に分けられますが、気体をさらに加熱することでプラズマを生み出すことが可能です。

そのため、プラズマはよく物質の『第4の状態』と表現されます。

プラズマとは物質が電離した状態のこと。

電離とは、分子や原子が壊れて電子とイオンに分かれる現象のこと。

ハカセ
粒子同士(イオン・電子・原子)が衝突しあうことによってプラズマが生まれるんじゃよ。
どんな環境だとプラズマが生まれるんですか?
はてなさん
ハカセ
主に、太陽などの超高温領域や気体に高い電圧が印可されたときにプラズマは発生するのじゃ。

 

PIC-PLASMA3Dとは

当社が提供するPIC-PLASMA3Dは、最も手軽に電離プラズマをシミュレーションできるソフトウェアです。安価で易しい操作性を有するため、どなたでも手軽に利用できます。

PIC-PLASMA3Dは、通常のWindowsPCで利用可能です。計算から可視化までをソフト内で完結しており、ユーザーの使いやすさを追求したソフトウェアです。

プラズマを用いる製品の改良・開発にぜひご活用ください。

 

解析事例

お客様のcadデータからプラズマ位置を任意に指定し、解析することが可能です。

 

なお、上記の解析結果は一例です。

 

解析結果

プラズマの軌道を可視化することで、お客様の装置・製品の最適な設計を可能にします。

 

図1:プラズマイオン源の解析結果

図2:マグネトロンスパッタ装置の解析結果

 

上の動画は、実際にPIC-PLASMA3Dで解析したものを示しています。

ハカセ
図1は、初期にプラズマ生成室に存在するプラズマから引き出し電極によってイオンを取り出す過程をシミュレーションしているよ。
ハカセ
図2は、マグネトロンスパッタ装置における自由電子をシミュレーションしていて、磁場によってターゲット近傍に電子が捕捉されていることが確認できているよ。

なお、動画内におけるdataは、それぞれイオン・電子の数密度[個/m3]を表しています。

 

PIC-PLASMA3Dの試用版をダウンロード

 

 

 

  • 開発者紹介

坂本 光輝

・兵庫県出身 ・京都大学工学研究科で核融合プラズマのシミュレーション研究に従事し、修士号を取得。 →当時研究用に開発していた解析コードがPIC-PLASMA3Dの基盤をなす。 ・大手電子部品メーカーで電子軌道のシミュレーション部署に所属し、電子管製品の開発に従事。 ・PICソフトウェア合同会社を設立し、プラズマ解析ソフトを中心に産業用のシミュレーションソフトを開発。